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第31話 5人の関係

Author: satomi
last update Last Updated: 2025-06-25 07:58:45

――どうしたもんかなぁ?あの5人は

 コウキとコウタは大学が夏休みに入り、結構リョウの家に入り浸るようになっていた。

 そこに勉強、とアキラが高校の放課後にお邪魔する。

「アキラはコウキとコウタに勉強見てもらえよ、わからないのって理数系だろ?コウキとコウタは理系の学部に通ってるんだから大丈夫だろ?」

「いやいや、リョウさん。大学生は入学時をピークに学力が低下してるからわかんないかもしれないですよ‼」

「そうですよ。アキラも一応成績良い方ですし」

「中学生の問題だぞ?俺でも教えれるんだぞ?お前らの方が脳みそ若いだろ!」

「最近の高校入試の問題は難しいらしいし、リョウさんじゃないと無理ですよ」

「最近ってお前らも最近だろ?」

「いいえぇ、さらに最近です」

 と、ねばり居ついた。

「なぁ、コウキとコウタは自動車免許取らないのか?夏休みを利用して大学生は取るもんじゃないの?」

「俺らはすでに取得済みです」

「大学のレポートとか課題とかないわけ?」

「終わらせてます」

「…お前ら、本当にハルカ好きだよなぁ」

「ハルカさんはリョウさんのものだとわかっているので、今は俺らハルカさんのような方が好きですよ」

「ところで、男率がすごく高いんですけど…。アンちゃんとリサちゃんは?」

「あぁ、今日は翔に勉強教わるって翔のところに行ってるよ」

「あ、向こうはアカネもいますしね」

「あっちは女率高いなぁ。俺らで暑中見舞いに行くか?」

「そうだな」

「嵐が去ったって感じだな。で、アキラはわかんないとこ出たら言ってくれ」

「了解です」

@翔のうち

「コウキとコウタまで来たよ。何しに来たんだ?」

「暑中見舞い」

「なんか持ってきてるんだろうな?」

「夏と言えばス・イ・カ」

「おーい、ミヤコ、コウキとコウタがスイカくれたから冷蔵庫で冷やしてあとで食べようぜ」

――簡単にうちには上がらせない。思い通りに動かない

「スイカどうもな。じゃーな」

「待てよ、クソ暑い中スイカ持ってきたんだ。中に入れろよ」

「命令口調の人は入れたくありません」

「入れてください…」

「今、取込み中だからお引き取りください」

 そう言って戸を閉めた。

「なぁ俺ら、どうすればアンとリサと接点もてるかな?4歳差って難しくね?」

「そうだな、アキラは同学年だから同じ学校ならOKだけどな」

「会話もままならねーもんな。今度会ったらメア
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